PUBLIC RELATIONS BLOG広報ブログ
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ビジョン2022/01/04
昨年を振り返れば一昨年同様、状況が目まぐるしく変化し、みなさんも我慢の強いる一年が続いたことになりましたが、今年も新型コロナが完全に収束するかを待つより、DX化を一気に推し進め、パンデミックを防ぐ生活様式や技術変革という変化に挑戦し、社員一人ひとりの個性を発揮して頂きたいと思います。
そこでアイレックスは今年も、理念として掲げる
「I・Do・Mu」と、「同じ100歩を進むのなら、一人で100歩を進むのではなく、100人で1歩進む組織」
というビジョンは不変のものとして継続していきますが、これらのベースにあるのは私が言い続けている「主体性」です。
この「主体性」こそがすべての根源にあると思っています。
この「主体性」は、まずは個々に意識することが重要ですので、根付くまで、そして継続できるよう今年も言い続けていきたいと考えていますが、「主体性」はインサイドアウトの仕掛け、つまり内面から変化していくことが基本となります。
大方針や方向性は経営陣が決めるとしても、透明で何をやっているかが明確で、意見がきちんと尊重される組織の方が、独裁的な組織よりも、優れたものを出せるはずです。誰かが決めたことを実行するだけの会社は、主体性とは真逆のものです。
つまり実行することは社員のみなさんが決定して、上司が承認・支援する会社が実行力、スピード感に優れています。
それぞれの思いを実現したいと強く願う会社、そう願える会社を今年も目指したい、目指して欲しいと思います。
この「主体性」を促進するために、今年は大きなキーワードを4つ考えています。
1番目のキーワードは「ビジネスハピネス」を生み出す組織です。
良い企業というのは、人と人との間で共感と信頼が育まれ、仕事を通じてみなさんに前向きな心や生きがいが感じられる会社です。
これにより、心理的安全性(恐怖や不安を感じることなく自分の意見を安心して伝えられる状態)が育まれ、思い切った工夫や挑戦が可能になり、業績が改善されます。
つまり失敗を許容する、チャレンジした人を称賛する雰囲気が醸成されれば、主体的な行動を促すことにも繋がります。
信頼によってミスや不具合を隠さず話せる人間関係が構築されていれば、リスクを防ぐこともできます。
関連するキーワードに「ウェルビーイング」という言葉があります。
直訳すれば、「良い状態である(になる)こと」となりますが、この言葉の持つ意味は、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態をいいます。
さらにその状態は瞬間的な幸せを表す英語 Happiness だけにとどまらず、"ビーイング"つまり「持続的な」幸せを意味しています。
こういう状況、時代だからこそ、会社、そして社員のみなさん自身で幸せな会社・社会を目指していくきっかけとして、このキーワードを第一に掲げました。
決断に迷いが生じたときには、どうすれば「ビジネスハピネス」を生み出せるかを判断基準にしていきましょう。
一方で、利益追求は企業の存続には最重要課題です。
ただ、利益だけではなく、人間関係や人の感情を重視し、一人ひとりの個性や特徴を生かし利益にコミットしていく企業、それがこれからのあるべき姿だと思っています。
つまり社員のみなさんの「ハピネス」を犠牲にしてまでも利益追求するのではなく、企業として「ビジネスハピネス」を生み出しながら利益も上げることは天秤にかけるのではなく一意のはずです。
そしてこの想いに欠かせない私が提唱するサブキーワードが「ロジカル+パッション」です。
論理的な行いに加えて、やはり"パッション"、情熱的なのが重要かつ必要だと思っています。
それがやる気であったり熱意であったり、人や自分、顧客を熱くする強い思いだと考えています。
表面的には沈着冷静でも、こころの中には熱い情熱、つまり理屈ではないものも必ず必要だと感じています。
「ビジネスハピネス」を生み出す組織であるために、
「こころ」を軸としたマネジメントを行い、
「ウェルビーイング」をあるべき姿として
「ロジカル+パッション」で取り組んでいく、
2022年はそんなアイレックスでありたいと思います。
2番目のキーワードは、「レジリエンス」です。
この「レジリエンス」は、「困難に対してうまく適応しながら成長する能力」のことであり、逆境や困難、強いストレスに直面した時に適応する精神力であり、回復力、緩衝力、適応力、逆境力、再起力とあらゆる能力の総合力となります。
誰しもがぶつかるカベや、困難な危機的状況のような逆境体験は教訓化できるとされています。
例えば筋トレをするとさらに丈夫な筋肉をつくることが出来る、筋肉を鍛えることが出来ることと同じ様に、逆境体験によってレジリエンスマッスルを鍛えることが出来ます。
困難な状況に直面した時こそ、そういった前向きな捉え方が出来るように、普段から擬似体験やレジリエンストレーニングを通して、レジリエンスマッスルを鍛えて欲しいと思います
私が以前、※社長通信に書いた「疾風に勁草を知る」という言葉にも通じます。
(※社長通信とは、アイレックス社内で毎月発行している社内報のこと)
激しい風が吹いて初めて強い草が見分けられるように、苦境に直面したときこそ、自分の本当の価値、本当の強さを示せるチャンスと捉え、たくましさを持って、逆境を乗り越えられるようになって欲しいと思います。
この「レジリエンス」には、いくつかポイントがあります。
それは「感情のコントロール力」、自分はうまくできると信じる「自己効力感」、自分は価値がある尊いものであると思える「自尊感情」、そして「良い人間関係」と「楽観性」です。
これも全社で取り組んでいきますので、みなさんもネガティブ感情を排除できるようレジリエンスマッスルを鍛え、教訓化によってハーディネス力(傷つかない能力)を向上させ、現実的かつ合理的、一方で楽観的に物事を捉えるキャリア自律力(自分をコントロールする能力)を付けて欲しいと思います。
もう一つの側面として重要な「知識」に関するキーワードです。
日々情勢が変化し、技術革新が行われるこの業界においての、各自の「知識」のアップデートは必須のものになっています。
これまでの勝ち筋や経験だけに頼っていたのでは、あっという間に負け組に転落してしまいます。
VUCAの時代では、過去の成功事例だけに頼ることなく、常に変化し、自らを成長させていく力が必要です。
アジャイルかつ柔軟な思考と、それを支える新しい技術を習得し続けること、つまりテクニカルスキルも同時に磨き上げていく必要があります。
これまでもイーラーニングや外部研修等を積極的に取り入れてきましたが、今年も会社の取り組みとして研修に力を入れていきたいと考えています。
ただ、会社が取り入れたからと言っても、それをきちんと活用していかなければ意味がありません。
みなさん自身がスキルの大幅な変化に適応し、新たに発生する業務に必要なスキルを常に開発していく必要があります。
自身の知識をアップデートして自分を磨くためにも、日々新しいことを生み出すクリエイティブなこの仕事において、「リスキリング」に貪欲に取り組んで欲しいと思います。
従来活躍した「言われたことをこなす人」は AI 時代に不要になり、今後は「仕事を通して、自ら道を見つけ挑戦し学び続ける人」が必要となるのが今の DX 時代なのです。
最後、4番目のキーワードとして是非とも挙げたいのが「Beyond」です。
Beyond の意味は、~の向こうに、~越えて、~過ぎて、といった意味がありますが、もっとかっこいい訳としては、「彼方に」とか「超越して」という意味もあります。
似たような意味で「Over」という単語もありますが、「Over」はその枠内で上を行く感じです。
つまり「Beyond」は枠を超える、境界線を越える、想像を超える、範囲を超えて更に向こう側へという意味があります。
「Beyond」は前置詞として良く使われるので、Beyond アイレックスとか、Beyond○○部門、Beyond自分、Beyond○○技術という言い方で、今を超えていったさらに先に何があるのだろう、場所や時間を超越したら何が起こるだろう、今のこの先の技術の先で何が出来るだろうと、常に先のこと、未来のこと、今を超えていった先、さらにはそうするためにはどうすれば良いだろうという、クセをつけるためにも、是非、いろんなものの前置詞として用いて欲しいと思います。
Change2022として3か年として立てた中期経営計画も、
2020年の「ソーイングシーズン」
⇒種まきの年。
いろいろな部門を新設し、組織の役割も大幅に変更。
2021年の「グロースシーズン」
⇒成長の年。
いろいろな仕掛けを検討・実行。
に引き続き
2022年は「ハーベストシーズン」
⇒それらの成果を刈り取る年。
計画当初に思い描いた姿に少しでも近づけるよう、実績・成果を出していきましょう。
そして何よりも2022年という年を楽しんで欲しいと思います。
以上、社員のみなさんや、ご家族のみなさん、このブログを読んでくださっているみなさんが、健康で充実した一年を過ごせることを心から願い、ビジョンカテゴリーの最初の記事とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も一緒に頑張りましょう!
2022年1月吉日
株式会社アイレックス
代表取締役社長 野川 浩道