ARX CHALLENGERS BLOG技術者ブログ

2023/06/08

DXを知り、変革する!! 第2回 DX人材とリスキリング

はじめに


 皆さん、こんにちは!!ぴろりんです。
今回は、「人」にフォーカスしてDXを考えたいと思います。特に今回は、「求められるDX人材」と「DX学びサイトの紹介」を行います!

求められるDX人材
DX人材が足りないっていう話しが色んなところから聞こえてきます。では、本当に必要なDX人材というのは、どんな人材なのかを考えていきたいと思います。

DX時代に必要とされている人材の定義


 以下は、経済産業省のDX白書から引用したDX人材像です。

・デジタル技術やデータ活用に精通した人材
・業務内容に精通し、デジタルで可能なことを理解しながら、DXの取り組みをリードまたは着実に実行できる人材
  (経済産業省 デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドラインより)

 何やら難しいですが、注目したいのは、単純にデジタル技術に精通していればいいというわけではないのがわかります。実際にDXのプロジェクトを進めていくには、DXへの正しい理解と共に、「プロジェクトを統括して進めることが出来る」、更には、「データ活用が出来る」人材が必要とされているのです。まとめると、このDX時代には、以下のスキルを持った人材が必要とされていると言えるでしょう。

 ・デジタル技術に精通していること
 ・プロジェクトを統括して進めることが出来る
 ・データ活用が出来る
 ・課題発見力がある

 これ全てが出来たら、まさにパーフェクト超人ですね。もちろん、DXで求められるのは、こういったパーフェクト人材ばかりではありません。何事にもスペシャリストが必要ですから、各役割の中で、こういったスキルを持っていればよいのです。

DX人材に期待される役割


 IPAでは、下表のとおり7つの役割に分けて、DXに対応する人材を定義しています。プロダクトマネージャーから、エンジニアまで幅広い人材が居ますね。



 こうしてみると、デジタル技術だけではない、「プラスアルファ」が必要であることが分かるかと思います。このブログ記事を読まれている方々に一番近しいであろう、エンジニア / プログラマでさえ、フルスタックエンジニア(ひとりでソフトウェアの設計・開発からインフラ設計まで全てをこなすことが出来るエンジニア)が求められています。DX時代においては、「ただの技術者」は、生き残っていけないことが見えてくるのではないでしょうか。
 我々がこういったDX人材となるには、多くの方々にとって「リスキリング」が必要になります。

改めてリスキリングとは


 リスキリングもバズワード的に広がっているところがありますので、ご存知の方も多いかと思いますが、念のため、復習も込めて、考えおきましょう。毎度お馴染み、経済通産省発表の資料によると以下のように定義されます。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」

新たにスキルを身に付けることであることは、文脈からもわかるでしょう。2020年1月に開催された世界経済フォーラムの年次総会にて、「リスキリング革命」が表明されたことで、欧米と日本で注目されるキーワードとなりました。

リスキリングが注目を集める理由


 今回、この記事でも取り上げた通り、リスキリングは、DXにおける人材育成の場でよく用いられる言葉です。デジタル技術の進歩に伴って、企業における事業モデルやサービス、製品の在り方が大きな変革を遂げてきています。その中では、AI・IoT・クラウドといった技術を取り入れた事業モデルやサービスも大幅に増えていきます。こうした環境変化に適応していくために、新たなスキルを習得するということ=リスキリングが必要だと考えられるようになっています。と、ここまでは、技術者全員が色んなところで聞いていることだと思います。
ただ、勘違いしてはいけないのは、デジタル技術のことだからと言って、これは作る側の人間(技術者)だけの話しではなく、サービスを使い・売る側の人間(営業も人事も経理も全員!!)も同様にリスキリングが必要だということです。

技術者以外もリスキリングが必要な理由


 理由は単純明快です。例え最高の技術が詰まったシステムを導入しても、使いこなせなければ意味が無いからです。例えば、皆さん、Teamsは使いこなせていますでしょうか?正直に言うと、ただのチャットツールとしての利用しか出来ていないという方も居られると思います。システムを使いこなすためには、最低限の新しいITリテラシーが必要なのです。また、セキュリティに関する知識も無いまま、便利だからと言って、むやみやたらに使うと、大変危険です。(便利な道具は、時に凶器にもなりかねません)それから、営業として、お客様に何かを売り込む・DXに関する提案を行うためには、新しい知識が必要ですよね?
 ここまで来れば、もう皆さんリスキリングが必要な理由は理解して頂けたことでしょう!!



DX学びサイトの紹介

ここでは、DXについての学習とリスキリングが出来るサイトの情報をお伝えします。

マナビDX MANABI-DELUXE

 まずは、マナビDXから。「マナビDX(デラックス)」 (※)は、すべての社会人にとって必須スキルであるデジタルスキルに関するポータルサイトです。経済産業省で策定した統一基準(DXリテラシー標準)も掲載しています。
(※デラックス:DELUXEは「Digitaltransformational Education and Learning platform for Users × Engineers」の略)
さらに、基礎的な知識・スキルを身につけた人向けに、より実践的な講座も掲載されています。
 私の連載記事を読んで、DXについて興味を持った方々、「まずはDXについて知りたい」、「DXについて理解を深めたい」といったような方々におすすめ。ただし、マナビDXは、無料のコンテンツと有料コンテンツがあるので、注意してご確認ください。

DX SQUARE

 こちらは、IPAが提供している、DX SQUAREです。コンセプトは、「学んで、知って、実践する」。IPAが運営する、デジタルトランスフォーメーションに取り組む人々のためのポータルサイトとして、さまざまな情報を発信しています。はじめてDXに触れる方やこれからDXに取り組む方、いまDXを進めている方に向けて、さまざまな情報を提供してくれています。
 以下のカテゴリのコンテンツが公開されています。


・学ぶ
 DXの基礎知識を学ぶことができます。アジャイルとは?APIとは?といったような、基本的なことから、ビジョンの描き方などのコンテンツが充実しています。

・知る
 色んな各企業のDXの事例が掲載されており、色々なDXのカタチを知り、実践のヒントを探すことができます。ヤマト運輸の事例やイオンの事例など、我々が良く知る企業で我々が既に利用しているものに関する紹介もあるので、とても分かりやすいですよ。

・つかう
 DXを具体的に進めていくとぶつかる様々な課題の解決に向けて、役立つツールが紹介されています。以前、この記事でも紹介したことのある、DX認定制度に関するものや、IT経営簡易診断など、無料で提供してくれています。

・DX関連ニュース
 様々な最新のニュースへの外部リンクが記載されています。ITMediaやJBpressなどで掲載されたDX関連の記事を一気読み出来て非常に便利!

・用語集
DXをすすめるにあたって、よく出てくる用語が用語集としてまとまっています。アジャイル・クラウドなどの言葉が分かりやすくまとめられているので、分からない単語が出てきたら、ここを見てみるのも良いかも!?

今回はここまで!!
どんなDX人材が必要か、想像がつきましたか?
DX人材になるためのハードルも感じられたことと思います。その上で、リスキリングが必要となる理由も見えてきたかと思います。デジタル庁・経済産業省などの政府やIPAが用意した無料で利用できる「学びの道具」をしっかりと利用して、リスキリングを進めていきましょう!!

ぴろりん

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