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2022/06/03

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは~データの活用法~

DX(デジタルトランスフォーメーション)についての定義

厳密な定義があるわけではありませんが、経済産業省では
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
とDXについて記述されています。
つまり、データやデジタル技術を活用して業務を変えるだけでなく、企業の文化や風土ごと変えていきましょうということを経済産業省では示しています。

 

DXで「データ活用」が重要視される理由

DX推進にあたって、重要視されている1つが「データ活用」です。
これを説明するためにはまず、「データ活用」とは何なのかを解説していきます。

データ活用とは

「データ活用」とは、データを使ってビジネスを成功へと導いていく過程のことです。
企業の収支のデータや勤怠のデータ、顧客など取引のデータなど、企業に蓄積された様々なデータが使われています。デジタルはもちろん、アナログでもデータとして扱い、日々の業務において私たちはデータを日常的に使用しています。
このデータというのは数字や記号など、事実が記載されているだけです。しかし、これらを集めることによって企業が成長していくための大きなヒントがたくさん隠されています。

では、実際にどのようなデータ活用にどのようなメリットがあるのか、紹介していきます。

➤データ活用をするメリット~①短期間で状況理解ができる~

データ活用として、まず挙げられる大きなメリットは、「状況理解」です。データには事実が書かれています。企業の状況を理解するためには、他でもないデータが必要になってきます。

例えば、企業の売上が下がってしまったとき、売上を上昇させるためには「なぜ売上が下がってしまったのか」という原因調査をしなければなりません。
しかし、その原因調査に時間を要してしまうと対応が遅れてしまいます。

そこでデータ活用を行うことになります。
データから得られる情報をグラフや数値などに変換して「見える化」することにより、状況理解を行うことができ、新たなビジネスへの機会へと発展して行くのです。

今までの経験や勘などに頼るよりも、データという事実を見ることは的確に状況を理解するためにも重要です。

➤データ活用をするメリット~②新たなビジネスの機会を得られる~

①でも書きましたが、データ活用をすることによって新たなビジネスの機会を得られることができます。
自身の企業の状況を理解することによって、それに対する改善案などが生まれ、ビジネスの機会や戦略を立てれることができるようになります。

さまざまな視点からデータを活用することにより、一つのデータでは見えない事象が見えてくる例もあります。
新たな企業のニーズから、新しい商品やサービスが生まれることも。
新たなビジネスの立案をする上でやらなければならないDX(デジタルトランスフォーメーション)を実施するにはデータ活用は重要な要素となっております。

企業の課題を分析するためだけでなく、新たな戦略を立てたいと考えている企業にとってもデータ活用はメリットがあると言えます。

➤データ活用をするメリット~③意思決定において裏付けができる~

ビジネスにおいての意思決定は、迅速な判断が問われます。
しかし、自身の感覚や経験によって意思決定を行おうとすると、その感覚を周りが理解するまでに時間がかかってしまい、結果的に意思決定が遅くなってしまいます。

そこでデータを活用することにより、具体的な情報を基に意思決定が行えるため、周りとの理解が進みやすくなることに加え、意思決定等をした後にも、フィードバックが行いやすくすることができるのです。

 

dx推進におけるデータ活用の課題

前述したとおり、dx推進のためにデータを活用することは重要ですが、データをただただ集めるだけで成功するような、簡単な手法ではありません。
本章ではそのデータ活用での課題について紹介していきます。

課題①:分析をするためのデータが足りていない

DXを活用した新規事業開発・既存事業の高度化で想定どおりの成果が出ている企業と、十分な成果が得られていない企業のデータ活用の目的を比較すると、十分な成果が得られていない企業では分析を行うためのデータが足りていないことが原因のひとつとして挙げられる。
逆に、成果がある企業ではデータが十分にあり、さらに「顧客行動のモニタリング」の選択率が高くなっている。
(三菱総合研究所-DX成功の鍵は社内外データの活用-より引用)

上記より、データ活用をするためにはデータの"量"が不可欠です。社内でもデータが分散していたりする場合は一元化するのもいいでしょう。
それでも足りない場合は、外部からのデータを借りるなどして、「顧客行動のモニタリング」を意識したデータ活用に取り組んで行くことが重要です。

課題②:データ活用を担うデジタル人材が不足

DXのフェーズ別の課題をみると、最終フェーズである「DXにより新たな価値を創出している段階」に至っている企業では、実務を担う「データ分析人材」不足を課題とする回答が61%に及んだ。
これは前段であるフェーズ3(意思決定をほぼ自動化)を20ポイント超上回る(図)。
なおこのフェーズでは「ビジネス課題とデータ分析を結び付けて施策につなげられる人材不足」を課題とする割合が35%と、全フェーズを通じて最も高い。
(三菱総合研究所-DX成功の鍵は社内外データの活用-より引用)

DXにより新たな価値を創出する段階に至るには、データ分析人材だけでは十分ではありません。
それに加えてさらに、「ビジネス課題とデータ分析を結び付けて施策につなげる人材」が不足していることによりデータ活用からdx推進がされていかないのです。

次に、実際にどのようなデータ活用をしているのか。我が社の事例を元に紹介していきます。

 

dx推進におけるデータ活用の紹介~タレントマネジメント~

現在アイレックスでは「タレントパレット」という人材管理システムを使用しています。

タレントパレットとは、あらゆる人材データを一元化・分析し、組織の力を最大化させるタレントマネジメントシステムです。
人事業務を効率化するだけでなく、人材データを分析・活用することで、経営・人事戦略の意思決定の高度化、次世代人材の育成、最適配置、離職防止、採用強化など科学的人事戦略を実現します。
(https://www.talent-palette.comから引用)

タレントパレットの導入によって、もたらされた効果

➤①データの一元管理による効率化

タレントパレット導入前は社内にデータベース自体はありましたが、ただ蓄積しているだけなので、データを取ってくるのにも一苦労してました。
しかし、タレントパレット導入後はデータの一元化により、欲しいデータが簡単に取り出せるようになっています。
また、まだ試行の段階ですが一元管理することによってデータ分析もできるようになり、データの活用をより行いやすくなりました。

➤②人事評価の効率化

上期・下期に達成したことや、上長等からの評価を踏まえて、各社員にこれからどのような目標や成長をしていきたいかをタレントパレットで設定し、管理しています。
これまでは社員が提出した内容はExcelで作成してもらい、それぞれ個別にファイルを管理していたので一々ファイルを探すのにも一苦労でしたが、それを全ていまは社員の記入内容や評価結果、人事情報などすべてのデータがタレントパレットにまとまり、面倒だった作業が効率化されました。

 

まとめ

本記事では「dxとは」「データ活用とは」から始まり、「データ活用における課題」と我が社におけるそれらの活用方法をタレントマネジメントシステム「タレントパレット」を通してご紹介しました。
また、我が社ではデータ分析系のソリューションも提供しております。

アイレックスでは、共に成長していける協力会社様を募集しておりますので、是非気になった方はご連絡ください。

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記事をご覧くださった方々にご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。

 

 

Katsuto Yamanashi

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